というのも、「色々と気を使わないマイカーで旅をしたい」私が佐渡に行こうとした場合、自家用車をフェリーに乗せると片道1万円超…往復やら佐渡でのお宿を考えると移動費と宿泊費だけでもゆうに3~4万円を超え、(隣県のハイクラスお宿泊まれるじゃん!)とずっと敬遠していたのだ。
そんな気持ちが動いたのは、バイクを手に入れたことと、相互フォロワーのてってれ氏にお声がけをいただいたのがきっかけだった。
てってれ氏と初顔合わせの大洗キャンプの際、するすると予定が決まりそんなこんなで9月の頭に初の佐渡へ行くこととなった。
家から下道で3時間弱、新潟港に到着。
実はこれが初のフェリー旅になる。
2輪利用者は一番早く船内に入れるのが嬉しかった。
初のフェリー…自分が運転する以外の乗り物にめっぽう弱いので、乗り物酔いに不安だったが想像していた「船」とは別物だった。
トキのパッケージに惹かれ「佐渡牛乳」を購入したり。
船内をうろついてみたり。
道中、新潟市で朝ラーをキメてきてしまったのだが、船内でこういったものも食べられたようで失敗した。
佐渡の「ブリカツ丼」は今回の旅で何処かで食べたい憧れのグルメ…。
島に近づくに連れ、海の青が濃くなっていくのを感じた。
この週の初めの天気予報は3日間とも雨予報で悪く、出発前にはなんとか全日曇予報に変わったのだが、さらに急に好転したようで心も晴れやかだ。
佐渡に上陸し、初上陸の感動や写真を撮影する間もなく2人で昼食へ向かった笑
新潟市にある支店が有名な回転寿司「弁慶」の本店。
多少待ったものの、思ったより早く席につくことができた。
のどぐろ、南蛮えび、紅ズワイ軍艦といった新潟を代表するの海の幸を満喫。
上記の高級ネタが美味しいのはもちろんなのだが、私が弁慶で一目置いているのはこの佐渡産の「天然ぶり」である。
一般的にぶりの名産地といえば氷見が挙げられると思うが、佐渡も負けず劣らずの場所。
全国の色々な回転寿司屋に立ち寄っているつもりだが、このレベルのぶりが150円でいただけるのは佐渡だけなのではないだろうか。
海の幸を満喫し、両津港に戻ってから東の海沿いをツーリング。
海に面した田圃、つづくみち。
美しい海、景色。
潮のかおりと海風。
まちなみ。
両津港からR350は車の通りが多かったものの、この東の海沿いはほとんどと言っていいほど車とすれ違わなかった。
本当に人が住んでいるのかと不安になるほどに静かで。
そんな不思議な感覚のはじめての道を自分のバイクで走るのはたまらなかった。
小木港のあたりまで来ると観光客がちらほらと見えるようになってきた。
街歩きをしたいというてってれ氏と一度解散し、私はたらい舟を見学した。
興味は惹かれたが、海洋恐怖症なのと結構いいお値段なのもあって見るだけにしておいた笑
再び合流して矢島・経島へ。
陽の傾きや雲の関係で少し分かりづらいが、透明度の高い海水と岩礁、舟屋が織り成す景色は美しいの一言であった。
陽もかなり傾き始めたところで宿根木集落へ到着。
宿根木のまちなみは、まち歩き初心者の私でも感動するくらい見事な路地ばかりであった。
宿根木公会堂には可愛らしい門番がいらっしゃった。
もっとゆっくり宿根木を回ったり「万畳敷」の方まで走ってみたかったのだが、昼食の待ち時間や思った以上に道中良いスポットばかりで予定時間をオーバーしたためここでこの日の観光は終わりとし、宿へ。
今回、佐渡に来るにあたって一番の楽しみであった民宿「長浜荘」に到着。
「タイ」の部屋に投宿。
チェックイン時、宿の方が「〇〇さん、タイだっけ?イカだっけ?」「タイだよタイ」と話していたのがすごく良かった。
佐渡のタイの窓からは、美しい景色が広がる。
夕食の前に、どこかで夕陽を眺めたいと宿の近くにある「人面岩」まで少し走った。
冒頭の方にも書いたが3日間曇のつもりで雨具も用意して来たのでこんなに美しい夕陽を見ることができると思っていなかった。感無量。
待望の夕食。
以前Twitterで写真を見かけてからずっと来てみたかった長浜荘。
細かい説明は不要、ご覧の通りのラインナップ。
これで1泊2食付きで8,800円。
惹かれないわけがない。
直前で来れなくなってしまった方の分もあり3人前だが、舟盛りも豪華。
まずバイ貝や塩辛、もずくなどの小鉢の種類と量がおかしい。
焼き魚、フライ、鍋、蟹、寿司…。
出されたものは残せないという禁忌を勝手に背負っている私は、それを破ってしまうのではと恐怖した笑
デザートも普通に甘味が3つ出てきて笑ってしまった。
新潟県民ながら初めての佐渡、初日から美しい景色と海の幸に歓迎され、今まで避けていたのを後悔するようにすぐに好きになった。
いつものことながらこの日は3時頃起床し活動していたので、食事後に部屋に戻りてってれ氏と少し話をして泥のように眠りについた。
その2へ続く。