日常の芒

なんてことない日々に、少しの刺激を

佐渡紀行 その2

その1からの続きになります。

 

ぐっすり派のてってれ氏を起こさぬよう4時前に起床し、東側の海へ日の出チャレンジ。

 

 

残念ながら日の出を拝むことはできなかったが、帰り道にいい空に出会うことができた。

初日の日中は猛暑だったが早朝は走ってて気持ちのいい温度。暑い日の朝駆けは最高。

しかし、佐渡の夜は光がなくて真暗闇だった。それがまた良かった。

 

 

宿に戻って朝食。

ご飯はセルフサービスで、こういうのでいいんだよ…という好きなタイプの朝食。

佐渡にスイカのイメージはまったくなかったが、甘くて美味しかった。

 

 

日が昇ってくると気温はグンと上がり2日目も猛暑の予感。

機体の熱は不安だが、この日も予報に反しての青空に心躍る。

 

 

初日は東側、とくれば2日目は西側へ。

パンフレット等でよく見かける「北沢浮遊選鉱場跡」に到着。

 

 

人工物が自然に覆われ一体化していくディストピア感がたまらない。

夜はライトアップもやっているそうでものすごく惹かれたが、カラフルに変色するLED照明と聞いて複雑な気持ち。

2日目の宿はここに比較的近い場所なので余裕があったら夜も来てみることにする。

 

 

選鉱場跡の近くにある「京町通り」へ。

海に向かって下っていく坂に広がるノスタルジックな街並みと、

 

 

振り向けば山に向かって登っていく風景がとても良かった。

 

 

この日の昼食は特に決めていなかったが、京町通りで近隣の飲食店を調べると坂を下った相川集落の中心街に珍しいメニューを提供している店があるとのことで、「パーラーつるや」へ。

 

 

「肉スパカレーライス」

もうこのメニューの響きに一瞬でやられた。

ご覧の通りの肉で、スパで、カレーでライス。

写真の普通盛りでもなかなかの盛りっぷりで1000円。

店内も広く、他にもメニューやバリエーションが豊富でまた訪れたい。

この旅は海鮮がほとんどになると想定していたので予期せぬジャンキーな食事に大満足。

 

 

千畳敷」にバイクをとめる。

昨日の東側の海も綺麗だったが、西もまた少し違った美しさがある。

 

 

夏のような空、気候の中で揺れる稲穂はなんだか不思議な感覚だった。

私はこういった、海に向かって続く道や田圃が大好物である。

そんな風景が佐渡にはたくさんある。

 

 

北にバイクを走らせ、「尖閣湾揚島遊園」へ。

 

 

この場所は正直なところどういう場所なのかも分からずに入園料を払って来てみたが、佐渡の中でもとびきり美しい「青」を見ることができて感動した。

 

 

ただただ美しい。

新潟に生まれて今日まで、佐渡を甘く見ていたことを深く反省した。

 

 

更に北上し、「大野亀」へ。

ここも知識として知ってはいたが、実際に来てみるとなかなかの迫力である。

 

 

「大野亀ロッジ」に入り休憩がてら店内を見回すと「トビシマカンゾウ」の写真があった。

私がずっと佐渡に行ってみたかった一番惹かれた場所…。

今年はこの花が咲き誇る時期に必ず再訪し、この目で絶景を見渡したい。

 

 

「二ツ亀」まで来たが、チェックインの時間や2日間バイクに乗り続けた疲労、そして帰りの急勾配の登り(主にこれ)を考えてここから眺めるだけで断念した笑

 

 

ここからまた相川まで戻り、キャンプをするてってれ氏と解散。

私は七浦の宿へ。まだまだ不慣れな中の長距離ツーリングだったので、一度佐渡を訪れたてってれ氏に先導していただいて感謝である。

 

 

七浦の宿へチェックイン。

この宿の部屋もまた、窓から最高の景色が広がっていた。

 

 

荷物を置き、一旦宿を出る。

眼の前には一面のそば畑。

これもここに来て知ったことだが、佐渡はそばも有名らしい。

 

 

今回のツーリングで、初めてインカムを導入した。

バイクを買った直後で金欠気味な中、結構いいお値段なので購入をものすごく悩んだが、思い切って買ってよかった。

その土地のことや目に見えたもの、何気ない会話をしながらバイクを走らせるのは、一人で走るのとまた違った楽しさがあった。

 

 

さて、2日目も予報に反してのここまでの青空。

島の西側。

とくれば…。

夕陽を、見に行こう。

 

 

その3へ続く。